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法律新聞毎週連載
「勝瑞豊の縦横無尽」

 
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法律新聞毎週連載 「勝瑞豊の縦横無尽」

 
 
 
 

司法書士のこれから
 3 簡易裁判所認定訴訟代理人B

 
   1970年、私はこの年大学を卒業し読売映画社に入社した。この年の3月、大阪で万国博があり、そこに向かうべく羽田空港にいたら日航よど号のハイジャック事件があり飛行場のテレビでその中継を見た。11月には読売新聞社裏の喫茶店コロンボで朝のコーヒーを飲んでいたら三島由紀夫が自衛隊市谷庁舎でクーデターまがいを起こしたというので社会部遊軍デスクに跳んでいった。前年には全共闘運動も、安保反対運動も、その熱情がやっと冷め初め、時代はすっかり焼け跡時代の終りを告げていた。

 1945年からの焼け跡の25年間、この間の、高度経済成長政策に一面化した政府保守政治のあり方には、私は批判的であった。私の時代の学生や知識人の大半、現在社会の支配層である団塊世代前後の人達は、心情的には皆マルクス主義や史的唯物論、社共のシンパで、ガルブレイスとかラッセルとかミュルダールといったリベラル、社会民主主義系の考え方というのは、人気はなかった。埴谷雄高の方が偉かった。

 しかし、欧米ではすっかり過去の思想に過ぎなかったマルクス主義や史的唯物論が、あの時代の日本知識人に何故あのような大きな影響を与え、官庁の政策立案や大新聞社の世論形成にも影響を与え続けていたのか私には未だに理解出来ない。

 当時、「カモメのジョナサン」というアメリカ人の小説がはやり、映画化もされた。その映画を見ながら、私は左翼とは違った目線でこの国の行方を考えていた。これからの未来は、工業社会から、「情報」を柱とする脱工業化社会に移行する。そして戦争の出来なくなった社会が成熟するにつれて、所得が向上すれば、個人の力は強くなり、その選択力は、旧来の社会的絆では制御出来なくなるから、自分達の自由の為に子育ての負担を最小にしようとするだろう、その結果、社会は少子化する。反面医療技術は進歩するから(DNAは1960年代に発見された)長寿化し、人生90年代時代に入るだろうと私は考えていた。

 その人生90年時代がとうとうやってきたようだ。人生90年と考えれば、ライフサイクルや人生設計、その時々の選択課題や価値観も、根本的に変わってしまう。人生3回というのはその頃私が作った人生物差しだった。本紙の私の「縦横無尽」でもたまに人生3回説を論じたことがある。1回目の人生30年間は、結婚して子供が出来るまで。2回目は子供が結婚するまでの30年間、そして夫婦2人だけで過ごす長い30年間が待っている。人は生まれて、進学受験、就職のための大学、会社に入社、結婚、昇進、住宅ローン、子育て、子供の大学受験、子供の結婚、定年退職、入院・・。人生90年という視点で、作者不明のこの作られた日本人の人生パターンを見れば、どこか寂しさを感じてしまう。

 今20代の人達には言いたいが、人生の目標は、60歳からの最後の30年間をいかに楽しく過ごせるか、そこにこそある。そこに至るための初めの60年間なのだ。1回目の30年間は自分探しの30年間だ。挑戦と失敗と成功を体験するうちに社会のうちにある自分を発見する。その過程で生涯の伴侶も発見する。次の30年は自己実現の30年だ。こうして人生の春と夏が過ぎ、その60年を回顧しながらする、社会へのいささかの奉仕と思索と旅への人生の秋がやってくる、人生の実りの刈入れの30年を迎えることになる。

 戦前日本は典型的農業国であった。家族も共同体も、農業という自給自足型の経済に包摂されていた。それが戦後、急激に、産業国家に変貌したのである。結果、総ての人が月給取りになった。その中で、「進学受験、就職のための大学、会社に入社、結婚、昇進、住宅ローン、子育て、子供の大学受験、子供の結婚、定年退職、入院・・」という定型人生ドラマが作られた。このドラマの作者・・それは日本株式会社だった。月給を得るための人生となった。しかし、今やってきた人生90年時代は、その企業官庁作成ドラマを掘り崩しつつある。そんな世の中で、司法書士になって、皆さんはどうですか、私は良かった。金は無くても自由独立の人生はこれからまだまだ続く。高齢化社会が本格化する。司法書士としての仕事の領域も広がるばかりではありませんか?!



 
 
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